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戦闘描写と、ちょびっとだけ流血表現があるのでご注意を!!
「そう、君には死んでもらうよ」
……一体どういうことだ。
突如、俺たちの前に現れたのは紫色のスガっち、青い目をしたジギーさん、
そして、現れるなり腹パンをかましてきやがったのはオレと瓜二つの男だった。
……ドッペルゲンガー?
と、思ったけど、どうもそれとも違う様で。
そうだな、アイツ青いしな!
瓜二つだとも思ったけどもよく見ればオレの方が何十倍もイケメンだしな!
似てない似てない、だからドッペルゲンガーなんてないよな!
それと。
結局相手が何なんだかわからんけど、向こうがやる気満々ならこっちも殺るしかねえよな。
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「死んでもらう?ふざけんな、お前みたいなのの言うとおり死んでたまるかよ!」
ザッキーがもう一人の自分……【影】にそう言った途端、相手も再び彼に飛びかかる。
「…あ、そっかー!お前そんな暗い表情してっからイケメンが台無しになるのかー!」
「…君はいつもそうして能天気に笑っている…今笑えても一瞬先は分からないのに…僕はそんな君が嫌いだ、だから」
「!?」
「…殺す…殺す殺す殺す!!!!!」
「っざけんな!お前みたいなうじうじした奴に殺されるかっつんだよ!!」
戦闘力では【影】の方が上回っているが、ザッキーにも相手にやられる気はない。
その時、ザッキーの目に『仲間』の姿が映る。
青い目の『彼女』に斬り付けられる彼女と、紫色の『彼』の攻撃に手こずる彼。
(…!ジギーさん、スガっち…!?)
「……他所見なんかしてる場合?」
「…に゙ゃっ!!!?」
思わずそちらに気を取られてた隙に【影】がザッキーに蹴りを入れ、ザッキーが吹っ飛ぶ。
「……そんなにあの二人が大事なの?」
「……ぐ…」
【影】は仰向けに倒れたザッキーに歩み寄ると彼の胸倉を掴んで馬乗りになり、ナイフを構える。
「僕は君のそういう所が嫌いなんだよ……能天気に笑って、呑気に他人の心配なんかして、簡単に仲間を信用して……あと、魚臭い所も嫌い」
「あってめっ、魚臭いって……!」
「僕、魚嫌いなんだ、もちろんにぼしもね」
魚臭いと言われた上ににぼしを嫌いとまで言われて、明らかにムッとした顔をするザッキー。
「君も人に裏切られた事あるんでしょ?それなのに何故また他人を信じる気になるの?理解できないよ」
「じゃあ、なんでお前はあの二人と一緒にいるんだよ?」
「……別に、居たくて一緒にいる訳じゃない。あいつらは僕を良い様に利用しているだけだよ、君の【仲間】だって、君を利用する為に一緒にいるだけかもしれないし……いつかは裏切られるかもよ?」
「……」
「まあ、君にそんな助言をした所で意味はないんだけどね……君と話してると疲れるんだ、もう死になよ」
ザッキーの首元めがけてナイフを振り下ろすも、すんでの所で止められる。
見ると、彼がナイフの刃先を掴んでいた。
「…!!」
「…てめぇ、あいつらを知りもしねえでよくもそんな事が言えたもんだな」
ナイフを掴んだ手からは、血が滴り落ちる。
「確かにあいつらといると腹立つこともあるけど!ジギーさんはガミガミうるさいけど!スガっちのドヤ顔鬱陶しいけど!」
「あいつらが人を簡単に裏切るようなクズじゃねえよ!」
「…!?そんな事わかるわけ……」
「わかるさ!何年腐れ縁やってると思ってんだ!!ていうかお前いい加減どけよ!!!」
そう言うとザッキーはナイフの刃から手を離してそのまま【影】の胸倉を掴み投げ飛ばす
「…やっぱり、君、嫌い」
「嫌いで結構!オレもお前の事なんざ大大大っ嫌いだ!!!」
互いにそう言い捨てながら間合いを取り、再び殴りかかる。
「お前の【影】なんてもううんざりだ!お前を殺して僕が【お前】になってやる!!!」
「にぼしを愛せない奴にオレの代わりが務まるかあああああああああああ!!!!!!」
僅差で【本物】の拳が【影】を捉え、そのまま殴りつける。
「……!!?」
「おらよ、コイツはさっきの礼だ、ありがたく貰ってけ!!!」
続けざまに鳩尾目がけて拳が放たれる。
【影】は吹き飛ばされ、そのまま動かなくなった。
そして【影】は 影に戻る。
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「!?」
もう一人のオレが消えた途端、体中に激痛が走る。
「…はっ…なん、だよ…これ……」
こいつはアレか、『影』が受けたダメージが自分に返ってくるってやつか。
そう考えていると、同じく『もう一人の自分』を倒したらしいジギーさんが目に映った。
「ジギー、さん…生きてるか…?」
「…一応、な…」
大丈夫そうだが、ジギーさんも結構なダメージを食らったみたいだ。
その時、急に地響きがしたかと思うと、その中に倒れたスガっち。
こっちはかなりの重症みたいだけど、とりあえず死んではいないらしい。
声をかけても叩いても起きないからジギーさんと一緒に拠点まで運ぶことにした。
途中で何度か落としたけど、まあ、スガっちなら大丈夫だろう。
黙ってりゃばれないしねっ★
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タリスさんとスガさんをお借りしましたー!
何が言いたいのかというと いつもは仲が悪くても本当は二人の事好きなんだよって そういうことです。