目的地に着いた。
しかし俺のテンションはダダ下がりだった。

まあ、いきなりこんな事言ってもわけわかめだろうからこれまでの経緯を話そうか。

海の向こうの反政府組織をブチのめしてきてね★っていう命令を聞いてさあれっつらごー★★と言いたいところだけど、オレ達陸軍には海を渡る手段がない！
そこでこのそばかす君……空軍のメテルが一緒に行こうと行ってくれたはいいものの、途中で襲撃に遭いました、ハイ。
相手は海軍……ってねえ、海軍って味方じゃないの？？ねえ！？何で味方から攻撃貰ってんだよ？？？
って聞いたら「俺が空軍だからです……」だとさ。
ふーん…へえー……そう………あの、オレ陸軍なんだけど、関係ないよな？とばっちりもいいとこだ！！

…てな訳でなんやかんやでオレのにぼしちゃんが犠牲になりました。
あー…鬱だ……

そばかす君がなんか言ってるけど知るか、知らん。

にぼしちゃん…
オレのにぼしちゃん……

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テンション下がっちまったしちょいと一休みすっか。
と、入っていったのは風呂屋。
今回の騒ぎのせいか、全く人はいなかったな…へへっ、好都合好都合。

…あ。
べ、別にただ単にサボってるワケじゃないぜ？
敵地に何があるのか念入りに調べるのは大事なことだからな！！

てなわけでだらだらと湯船に浸かってたら

<<ガラリ>>

戸を開けて現れた影が一つ。

　
誰かと思ったらこないだの緑の奴じゃないか。
こいつも風呂入りに来たのかー…

って、おい、閉めんな

…本当だったらここで銭湯…いや戦闘勃発って所だが、生憎オレはそんな態勢じゃない。
何よりお互いサボりがばれたらマズイもんな！
てなわけで一時休戦ー！　

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「……あれ、今日はにぼしをお持ちではないんですか？」

「にぼしか…にぼしなら置いてきちまったぜ……ハハッ」

「…！！！」

…何故か分かれ際ににぼしを持たされた。